組織における団結力は様々な困難も乗り越えられる。
しかしながら、組織が大きくなればなるほど、様々な人間関係が存在し、時として人は傷つき傷つけてしまうこともある。
それでもその職種に未来を感じ、未来を信じることで明るい未来が待っている。
それは間違いない答えだ。
大切な家族たち

今回、取材した方は看護師であり、2児の母。
また、シングルマザーでもある。
仕事をこなし家族を1人で支えてきた。
文字通り、1人で支えてきた。
子供たちは2人とも男の子でそれはそれは、元気な男の子たち。
毎日ケンカはするし、下の子はすぐ泣くし。はしゃいであけられた壁の穴を数えはじめたら小一時間は暇つぶしにはなるだろう。
ドタバタと騒がしい日常は近所迷惑になるのではと、頭を悩ませる。
そんなこともあれば、仕事で疲れて帰ると片づけを済ませてくれていたり。
YouTubeで見た笑える話を教えてくれたり。
一緒に好きな音楽を聴いたり、映画を見たり。
仕事の辛い記憶も吹き飛ばしてくれる大切な存在。
そう、家族を支えるために心を家族に支えてもらっている。
夢にまで見た仕事

学生のころから看護師を夢見、看護学校へ。
両親は医療関係者ではないがいつからか看護師にあこがれ目指すようになった。
学生時代は毎日アルバイトをして、仕事と学生生活に一生懸命取り組んできた。
本当に忙しい毎日を経て、卒業を迎える。
ようやく看護師になるんだ。
これからもっともっと気を引き締めなきゃと、自分を奮い立たせ新しい日々が始まった。
夢にまで見た看護師は本当に大変で、毎日勉強し続けなければならない。
日々新しいことが起き、日々新しい人にであう。
そんな毎日は大変だけど、やりがいもある。そんな職業だからか、仲間との絆もより強いものとなる。
ひとりでは乗り切れないかもしれない。でも、みんなで協力して挑むことで支え、支えられ、人々の温かさを感じながら進んでいける。
仲間との連携が大いに必要な看護師は、家族の絆の作り方に似ているのかもしれない。
こころないことば

過酷な試練は何度となくやってくる。
看護師は命と隣り合わせだ。
病は待ってはくれない。症状は刻一刻と変わり、時間を意識し適切な対応が求められる。
その日も大きな試練が待ち受けていた。
大変な一日を乗り切り、仲間たちと労う。
「今日も大変だったね、ここは明日にして今日は帰ろっか。」
あまりにも大変だったその日は手を抜ける作業を1つだけみんなで相談して残し、帰宅した。
本当につかれたなぁ。と思い、達成感にも浸りながらその日は眠ることにした。
「なんでこんなこともできないの?」
翌朝の上司の言葉にみんな絶句した。
本当に大変だったし、みんなで相談して持ち越せる作業だけ持ち越した。
それなのに。
その日だけじゃない。何かあるたびにその人は平気で人を傷つける。
でもこの仕事がすきだ

何度も何度も心ないことばが突き刺さり、仕事が嫌になってきていた。
毎日、病院に行くのをためらう日々。
本当にそのくらい、いやでいやでしょうがない言葉の数々。
働くことを疑問にさえ感じ始めていた。
しかし、自分を見つめ落ち着てい考えようと少し深呼吸をした。
仕事が嫌なんじゃない。
仕事は楽しい、みんなとも力を合わせて取り組めている。
よく考え、決断した。
この病院をやめよう。
看護師は大好きだし、この仕事がすきだけど、負けたくない。
そして、転職活動を始める。
あれれ?と拍子抜け

看護師は専門のエージェントや求人サイトが存在する。転職活動は大変だけど、そういったサポートもありなんとか次の職場を決めることができた。
決まったものの、それまでの不安がぬぐえるわけではなく、当日も緊張がおしよせる。
すこし、トラウマにさえなっていたのかもしれない。
本日からよろしくお願いします。そして、また新しい日々が始まる。
しかし、思いもよらないことが起きてしまう。
うーん、みんな優しすぎる。
今まで何か特別な場所で働いていたのかとさえ思うくらい、この職場が優しすぎる。
温かく柔らかな包容力のチームに包まれ、また楽しい日々が始まったのだ。
後に聞いた話では、前職場でのその上司は異動することになったという。
みなまで言わないが要するにそういうことだったらしい。
なので、きっと今この状態が普通なんだろう。何か1つの要因によって環境が大きく変化してしまうことはある。
それはきっと仕事だけに限らず、学校や家庭もそうかもしれない。
でも、それを取り除くことができれば。取り除くことができなくてもいいのかもしれない。
すこしでも違った角度から見てみることで過ごしやすい日々に変わるのだろうと実感した。
コロナ禍における試練

人だけではない、医療従事者は特にこのコロナ禍によって、大きな試練を課せられている。
何度もやめようと考えたし、今も思い返したくはない記憶が刻まれてしまったと語る。
まだ、収まらない猛威ではあるが、すこしずつワクチンやその他の取り組みによって以前よりも心の余裕はできたかもしれない。
取材をしていると、本当に大変な仕事だと感じる。
しかし、彼女は言う。
「看護師は働き方に柔軟です。家族との時間を大切にしながら働ける。」
責任が非常に大きな職種であるからこそ、そのバックボーンは整備されており、幼い子供を持つ親を尊重した働き方ができるという。
事実、職場には多くの働くママが在籍しており、さらには社会人になってから看護師になったという方もおられるのだそう。
取材に居合わせたお子さんが思わずひとこと。
「ママ、看護師でよかったね~ほんとに!」
今、大変な時を迎えている医療従事者。しかし、その柔軟な働き方や様々な診療科目で職種としての奥も深い。
そのため、医療従事者という選択を必要としている方々が多く存在しているのだ。
責任、患者に寄り添う精神。それらは並大抵のものではない。
この状況でさらなる負担を強いられている。
そんな医療従事者を改めて称えなければいけないと感じた。


